2019.03.24家づくり

狭小住宅でも住み心地抜群!快適に暮らす間取り・収納のポイント

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狭小住宅

「小さめだが既に土地を持っている」、「なるべくコストを抑えて家を建てたい」このようなとき選択肢に入るのが狭小住宅です。狭小住宅と聞くと「いろいろ不便なのでは?」「建てるのに制約がありそう」などマイナスイメージを持たれるかもしれません。しかし、間取りや収納を工夫すれば、そのような心配を払拭することは可能です。そこで今回は、狭小住宅で快適に暮らす間取り・収納のポイントをご紹介します。

そもそも「狭小住宅」とは?

そもそも「狭小住宅」とは?狭小住宅(きょうしょうじゅうたく)とは、その名の通り狭い・小さい土地に建てられた住宅を指します。狭小住宅の明確な定義はありませんが、一般的には土地面積15~20坪の土地に建てられた住宅を狭小住宅とすることが多いです。

どうしてもマイナスイメージの強い狭小住宅ですが、200㎡以下の土地は「小規模住宅用地」に分類され、固定資産税や都市計画税の軽減対象になります。長い目で見ると、税制面でメリットがあるなど悪いことばかりではありません。また、狭小住宅であっても少しの工夫で住み心地抜群の家にすることができるのです。

固定資産税の計算方法

まずは固定資産税の計算方法を確認しましょう。計算式は以下の通りです。

課税標準額×税率ー軽減額=固定資産税

課税標準額とは、土地や建物の値段のことです。これに税率をかけ、さらに軽減額を引いたものが固定資産税となります。

住宅用地の場合、住宅一戸あたりの面積が200㎡までのものを「小規模住宅用地」、それ以外のものを「一般住宅用地」といいます。

一般住宅用地の場合、価格に1/3をかけたものが固定資産税となりますが、小規模住宅用地の場合、価格に1/6をかけたものが固定資産税になります。つまり、200㎡以下の土地なら、固定資産税が安く抑えられるのです。

都市計画税の計算方法

土地や建物には、固定資産税のほかに、都市計画税がかかります。

一般住宅用地の場合、価格に2/3をかけたもの、小規模住宅用地の場合、価格に1/3をかけたものが都市計画税となります。つまり、都市計画税も小規模住宅用地の方が安く抑えられます。

狭小住宅のメリット・デメリット

狭小住宅のメリット・デメリット狭小住宅には、メリットとデメリットそれぞれの側面があります。

狭小住宅のメリット

まずは狭小住宅のメリットをご紹介します。

1.購入費用・税金を抑えられる

同じエリアの広い土地よりもリーズナブルに購入できます。さらに固定資産税や都市計画税などの税金のほか、土地の広さによって変わる申請費用や登記費用も抑えられます。

2.生活費を節約できる

スペースの狭い狭小住宅は、冷暖房の効きがいいため、日々の光熱費を抑えることができます。また、スペースが限られている分、余計なものを買うこともなくなるでしょう。

3.立地がいい

狭小住宅は駅前などの立地のいい場所に建てられていることが多く、利便性が高いのがポイントです。立地が良ければ車を持つ必要もなくなります。

狭小住宅のデメリット

費用や立地の面でもメリットのある狭小住宅ですが、デメリットもあります。ここではデメリットを紹介しますので、狭小住宅を検討している方は、対策の参考にしてください。

1.建築費が高くなる場合も

狭小住宅は家の中を広く使うための工夫を施す必要があり、一般的な広さの家より建築費が高くなることがあります。どの設備を取り入れるか、どのような間取りにするといいか、予算と相談しながら設計を行いましょう。

2.暮らしにくさを感じる

隣近所との距離が近かったり、大きな収納を確保できなかったりと、毎日の生活で暮らしにくさを感じるシーンもあります。プライベートを確保できる間取りや、収納方法を工夫するといいでしょう。

3.地震で揺れやすい

狭小住宅は三階建てにする場合が多いですが、土地の面積に対して建物の高さが高いと、地震で揺れやすくなってしまいます。そのため、家の強度を高めることが大切です。

狭小住宅で注意すべき点

狭小住宅で注意すべき点狭小住宅には注意しなければならないポイントもあります。設計する前にしっかり確認しておきましょう。

耐震性

土地の広さに対して建物が高い狭小住宅は、地震の揺れが伝わりやすいため、耐震性をしっかりと確保しましょう。目安となるのは「耐震等級」です。耐震等級はレベル1~3まであり、3が最も耐震性能が高くなります。

耐震等級1は、震度5程度なら大きな修復が必要なく、震度6強から7程度の地震でも、命に関わる倒壊はおきないと言われています。

耐震等級2は、震度6弱までならダメージを受けず、耐震等級3になると、震度6強まで耐えることができます。

また、鉄筋や鉄骨を使った家は、木造より耐震強度が高まります。

防音対策

狭小住宅は隣家との距離が近いことが多いため、防音対策をしっかりとしておきましょう。壁や窓に防音性の高いものを取り入れたり、楽器を演奏する場合は、防音室や地下室を設置したりするのがおすすめです。

道路斜線制限

道路斜線制限とは、道路の通風や採光を確保するために、道路に面した建物の高さや角度を制限することです。土地が狭いと、三階までできる限り居住スペースを確保したいものですが、道路斜線制限が適用される場合、二階以上の広さが制限される場合もあります。

北側斜線制限

北側斜線制限とは、北側にある家の日照を確保するために設けられた高さ制限のことです。真北に既に住居がある場合、建物の高さや角度が制限される場合があるので、事前に確認しておきましょう。

狭小住宅でできる間取り・収納の工夫

狭小住宅でできる間取り・収納の工夫例えば、間取りを工夫することで、狭小住宅でも十分に快適な住まいを作ることができます。間取りのポイントを六つご紹介します。是非参考にしてください。

1.細かく部屋を仕切らない

家の中で間取りを細かく分けてしまうと、その分だけ壁や扉のスペースが必要になり閉塞感が出てしまいます。小さな部屋をいくつもつくるのではなく、部屋同士をつないだ広い空間づくりを意識しましょう。壁で部屋を区切らないため、開放感や日当たりを確保することができます。

例えば、一階のリビングを広めにとり、オープンスタイルのキッチンや階段をリビング内に設置する間取りが有効です。このようにして、リビング、キッチン、階段それぞれを区切るよりも、居住スペースを広く確保するケースが増えています。

また、階と階の間に小部屋を設ける、スキップフロアを活用する方法もおすすめです。スキップフロアがあれば、デッドスペースを居住空間として最大限活用できます。スキップフロアには扉や窓などの仕切りがないため、開放感を損なうこともありません。

2.デッドスペースを有効活用する

狭小住宅にとって重要なのが収納スペースの確保です。階段の下などのデッドスペースは、収納スペースとして活用するようにしましょう。

さらに、住宅に合わせた造作家具をオーダーするのも効果的です。造作家具とは、その住宅に合わせて作る家具のことです。リビングの壁面を一面書棚にする、子ども部屋にロフトベッドや収納できるベッドを取り入れることで、狭小住宅のデメリットを解消できます。

また、床下も有効活用できるデッドスペースです。床下収納は、キッチンや洗面所、和室などに設置するのがおすすめ。ストック品やシーズンオフの衣類などの収納には、床下収納が便利です。

3.動線に合わせた配置にする

家族の生活動線に合わせた間取りにすると、狭小住宅でも家族同士がぶつかることが少なくなり、窮屈に感じることを減らすことができます。

例えば、お風呂やトイレ、洗面台など水まわりをまとめる、洗濯機置き場と洗濯物干しスペースはフロアを分けない、といった工夫がおすすめです。

そして特に重視したいのが、家事導線です。買い物から帰ってきてすぐに冷蔵庫のあるキッチンに向かうことができる、洗濯機から物干し場までスムーズに移動できるなど、家事のしやすさを重視することで、狭くても快適に日々の生活を送れるでしょう。

4.屋上や地下スペースを活用する

狭小住宅の住み心地をよくするために、屋上や地下室も趣味や収納のスペースとして活用しましょう。

例えば、屋上は趣味のガーデニングを楽しむ屋上庭園になります。屋上は視界を遮るものがなく、住まいに開放感をプラスすることができ、外壁を設置することで安全性・プライバシーを保つことも可能です。

また、地下室は楽器の練習部屋やスキーや釣りなどの趣味道具や食料品などの収納スペースになります。ドライエリアを設けて外気を取り込めるようにすることをおすすめします。

狭小住宅では、子どもを遊ばせるスペースを確保するのが難しいですが、屋上があればのびのびと遊ばせたり、植物との触れ合いが楽しめたりします。また、防音設備を備えた地下室があれば、騒いでも音が漏れにくいため、近隣に気を使うこともありません。

5.吹き抜けは採光と開放感のメリットあり

縦方向のスペースを有効活用するのも、狭小住宅の間取りには重要です。狭小住宅は隣家との距離が近いことが多く、一階の採光を確保するのが難しくなります。思い切って吹き抜けを作ると、二階以上のフロアの光を一階に届けられるので、狭小住宅でも十分に明かりを取り入れることができます。また、全体的に空間の広がりを感じさせる効果も期待できます。吹き抜けを作ることで、明るく開放感のある空間に仕上がるでしょう。

ただし、吹き抜けにして天井が高くなる分、冷暖房効率が悪くなり光熱費がかかるデメリットもあります。気密性や断熱性の高い住宅にする、シーリングファンや床暖房を活用するなどの対策をとると、より快適な暮らしができるでしょう。

6.持ち物を極力少なくする

収納スペースを最小限にして、かつ持ち物を極力少なくして生活するのも有効です。狭小住宅に移り住む前に断捨離をして持ち物を整理しておくなど、無駄なものを持たない工夫をしてみましょう。また、持ち物が少なくなると掃除や整理整頓が楽になるといったメリットもあります。

最近ではシーズンオフの衣類を預かってくれるクリーニング店や、レンタル倉庫も数多く見られます。そのような家以外の収納場所を活用するのもひとつの方法です。いらなくなったものは、フリマアプリなどを利用して処分するのもいいでしょう。

おわりに

今回は、狭小住宅でも快適に住める間取りや工夫をご紹介しました。間取りの希望を設計に取り込めるのも注文住宅ならでは。ぜひ設計段階からハウスメーカーに希望を伝え、自分たちのライフスタイルに合った、住み心地抜群の狭小住宅を建ててください。

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スマチエ編集部

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